睡眠時無呼吸やいびきに効く楽器とは?

サックスやフルートを演奏する院長が、管楽器と呼吸器・医学についてお話しします!

近年の研究で、オーストラリア先住民の伝統楽器「ディジュリドゥ」の演奏が、いびきや睡眠時無呼吸症候群に効果があることが分かってきました。どんな楽器かご存じない方はYouTubeをご覧下さい。伝統楽器でありながら、トランスなどダンスミュージックとの相性も良く、世界中に様々なプレーヤーがいるようです。
■ どんな研究?
スイスの研究チームが、いびきや軽〜中等度の睡眠時無呼吸がある25人の患者さんを対象に調査しました。
半分の方は4か月間、週6日、毎日25分程度ディジュリドゥを練習。残りの方は何もしないグループ(待機リスト)でした。
■ 結果はどうだったの?
ディジュリドゥを吹いた人たちは…
- 🌙 昼間の眠気が軽くなった
- 😴 無呼吸の回数が減った(AHIが改善)
- 👥 一緒に寝ているパートナーの睡眠が妨げられにくくなった
という効果が見られました!
■ なぜ効くの?
ディジュリドゥを吹くには、循環呼吸という奏法が用いられます。この奏法では強く、安定した呼吸や舌・喉の筋肉の使い方が求められます。そのトレーニング効果が、寝ている間に気道がふさがるのを防ぐのに役立つと考えられています。
🛌 お薬だけじゃない!呼吸筋トレーニングで快眠を
ディジュリドゥのような楽器によるトレーニングは、楽しく取り組めて副作用もなし。
もちろんすぐに始められるわけではありませんが、「音楽で健康管理」という新しい視点として注目されています。
睡眠時無呼吸やいびきでお困りの方、気になる方はお気軽にご相談ください。
あなたに合った治療法や対策を一緒に考えていきましょう。