禁煙外来のご案内 ~チャンピックスが復活しています~

「何度も禁煙に挑戦したけれど続かなかった」
「やめたい気持ちはあるけれど、自信がない」
喫煙は習慣であると同時に、ニコチン依存症という治療の対象となる状態です。
禁煙は意志だけで乗り切るものではなく、医学的に支援できる治療です。
2025年10月末、内服禁煙治療薬「チャンピックス(バレニクリン)」が国内で約4年半ぶりに出荷再開となりました。
これにより、禁煙治療の選択肢が再び広がっています。
禁煙すると、体はすぐに回復を始めます
禁煙の効果は、何年も先の話ではありません。
体は禁煙直後から変化し始めます。
国立がん研究センター「がん情報サービス」によると、禁煙後の体の変化は以下の通りです。
- 20分以内:心拍数・血圧が低下
- 12時間以内:血液中の一酸化炭素濃度が正常化
- 2〜12週間:血液循環や肺機能が改善
- 1〜9か月:咳や息切れが軽減
- 1年後:冠動脈性心疾患のリスクが約半分に低下
- 5〜15年後:脳卒中リスクが非喫煙者と同程度に近づく
- 10年後:肺がんリスクが約半分に低下
(出典:国立がん研究センター がん情報サービス「たばこと健康」
https://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause_prevention/smoking/tobacco07.html)
これらは紙巻きたばこに関するデータですが、ニコチン依存から離脱すること自体が健康改善につながる点は共通です。
加熱式たばこも「禁煙治療の対象」です
IQOSやPloom、gloのような加熱式たばこは煙が少なく、においも軽減されていますが、
- ニコチンは含まれている
- ニコチン依存を維持する
- 血中ニコチン濃度は上昇する
ことが報告されています。
そのため、加熱式たばこを使用している方も、禁煙外来の対象になります。
「紙巻きはやめたから禁煙外来は不要」と思わず、
加熱式からの完全禁煙もぜひご相談ください。
経済的なメリットもあります
例えば、1箱550円相当を1日1箱使用する場合、
- 1か月:約16,500円
- 1年:約200,750円
- 5年:約100万円以上
禁煙は健康への投資であると同時に、確実な節約にもなります。
保険で受けられる禁煙治療
一定の条件を満たせば、禁煙治療は保険適用となり、
12週間・計5回の通院プログラムで行います。
診察では、
- 喫煙・加熱式使用状況の確認
- ニコチン依存度の評価
- 禁煙開始日の設定
- 補助薬の選択
- 定期フォロー
を行い、医学的にサポートします。
チャンピックス出荷再開
一時供給停止となっていたチャンピックス®(バレニクリン)ですが、2025年に通常出荷が再開されています。
バレニクリンは、
- ニコチン受容体に部分作動し離脱症状を軽減
- 喫煙しても満足感が得られにくくする
作用を持つ内服薬です。
Cochraneレビュー(2023年)では、
- プラセボと比べ禁煙成功率を有意に高める(RR 2.32 = 成功率 2.32倍)
- 単剤のニコチン置換療法より成功率が高い(RR 1.25 = 成功率 1.25倍)
ことが示されています。
(出典:Cochrane Database Syst Rev. 2023. Varenicline for smoking cessation)
内服でしっかり禁煙に取り組みたい方には、有力な選択肢です。
ニコチネルTTSとの比較
| 項目 | チャンピックス®(バレニクリン) | ニコチネルTTS®(ニコチンパッチ) |
|---|---|---|
| 形態 | 内服薬 | 貼付薬 |
| 作用 | 受容体に作用し渇望を抑制 | ニコチンを補充し離脱症状を緩和 |
| エビデンス | プラセボ比 RR 2.32 | NRT全体で RR 1.55 |
| 主な副作用 | 嘔気、不眠など | 皮膚症状、不眠など |
(出典:Cochrane Database Syst Rev. 2023)
どの治療が適しているかは、喫煙状況、既往歴、併用薬などを踏まえて判断します。
禁煙は何歳からでも意味があります
「長年吸ってきたから今さら…」
そうおっしゃる方も少なくありません。
しかしエビデンスは明確で、禁煙のメリットは年齢に関係なく得られます。
加熱式たばこを使用している方も含め、
完全なニコチン離脱を目指すことが健康改善につながります。
禁煙は我慢大会ではありません。
医学的に支援できる治療です。
チャンピックスが再び使用可能となった今、
改めて禁煙に取り組んでみませんか。
どうぞお気軽にご相談ください。
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