妊娠中の百日咳ワクチンについて

※記事内容をイメージしたAI生成画像です
百日咳の流行に伴い、妊婦さんから予防接種についてのお問い合わせを多数頂いております。
🍼【妊婦さんと赤ちゃんを守る】百日咳ワクチンのご案内
百日咳は、強い咳が長引く感染症で、特に生まれたばかりの赤ちゃんにとっては命に関わることもある怖い病気です。日本では乳児の感染例も毎年報告されています。
こうした赤ちゃんを守るために、妊娠中のワクチン接種(Tdap:百日咳・ジフテリア・破傷風の三種混合ワクチン)が注目されています。
🌸なぜ妊娠中に百日咳ワクチンを打つの?
妊娠中にワクチンを打つことで、お母さんの体の中にできた抗体が胎盤を通じて赤ちゃんに移行します。
つまり、赤ちゃんが生まれてから自分でワクチンを受けられるようになるまでの間、お母さんからもらった抗体が“バリア”になって守ってくれるのです。
欧米ではこの方法がすでに広く取り入れられていて、乳児の重症百日咳を防ぐ効果が確認されています。
📘日本での推奨状況は?
現在、日本では成人用のTdapワクチン(Boostrix®など)が未承認のため、妊婦さんへの百日咳ワクチン接種は個別に判断されています。
産婦人科学会でも、妊婦さんへのワクチン接種の在り方を検討中です。
当院では、国外を参考に、妊娠27-36週での3種混合ワクチン(トリビックⓇ)での予防接種をご提案しています。
「接種した方がいいの?」「赤ちゃんに影響はある?」など、どんな小さな疑問でもお気軽にご相談ください。
🩺妊婦さんを取り巻くご家族の方へ
ご家族が百日咳にかかってしまい、そこから赤ちゃんに感染するケースもあります。
出産を控えた妊婦さんだけでなく、ご家族・ご兄弟の方も予防接種の検討をおすすめしています。
ご希望の方は事前にお問い合わせください
- 接種の可否や時期は妊娠週数やご体調によって変わります。
- 事前にご相談いただければ、必要な説明・予約・ワクチン確保を行います。
安心して出産・育児にのぞめるよう、当院でもできる限りのサポートをしてまいります。
🕊ご相談だけでも大歓迎です。お気軽にお声かけください!