その症状、睡眠時無呼吸症候群かも?

  • いびきがひどいと家族に言われる
  • 昼間、気づくと居眠りしてしまう
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 寝ているときに息が止まっていたと指摘された
  • パートナーから「息が苦しそうだから病院に行った方がいい」と勧められた

これらの症状に心当たりがある方は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)かもしれません。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?

SAS(Sleep Apnea Syndrome)とは、眠っている間に何度も呼吸が止まったり、浅くなったりする病気です。

呼吸が妨げられると、深い眠りが取れず、体や脳がしっかり休まりません。その結果、日中の強い眠気や集中力の低下、生活習慣病のリスク増加など、さまざまな悪影響が出てきます。

自宅で簡単に検査できます

SASが疑われる方へ、自宅でできる簡易検査をご案内しています。

検査の流れはとても簡単:

  1. 検査キットをご自宅にお届け
  2. 寝る前に装着し、普段通りに眠るだけ
  3. 翌日、キットを返送
  4. 専門機関で解析し、当院で結果をご説明します

必要に応じて、より詳しい精密検査(在宅で可能)をご案内することもあります。

SASのための検査の流れ

SASの治療:CPAP(シーパップ)療法

検査で一定の基準を満たした方は、保険診療でCPAP(持続陽圧呼吸)治療が受けられます。

CPAPとは、就寝時に専用のマスク(主に鼻用)を装着し、気道に空気を送り込むことで無呼吸やいびきを防ぐ治療法です。

最初は違和感があるかもしれませんが、多くの方が数日で慣れ、快適に使用できるようになります

当院で使用しているPhilips Respironics社のDreamStation

CPAP治療の主な効果

主な効果内容
無呼吸の改善気道が開き、睡眠中の無呼吸や低呼吸が改善します。
いびきの軽減気道が塞がらないため、いびきが減少します。
睡眠の質の向上深く安定した睡眠がとれ、翌朝の疲労感が軽減します。
日中の眠気軽減睡眠がしっかりとれることで、昼間の眠気が解消します。
集中力・記憶力の改善脳がしっかり休まることで、仕事や勉強のパフォーマンスもアップ。
血圧の安定化無呼吸が改善されることで、夜間高血圧の予防にもつながります。
心疾患リスクの低下心筋梗塞・不整脈などのリスクを長期的に軽減します。
糖尿病の管理改善インスリン抵抗性が改善し、血糖管理が安定します。
生活の質(QOL)の向上体調・気分ともに良くなり、毎日を前向きに過ごせます。

おわりに

SASは、検査と治療を正しく行えば、確実に改善が期待できる疾患です。

「少し気になるかも…」と思われた方は、ぜひお気軽にご相談ください。当院では検査から治療まで、すべて対応可能です。